鋳造体験記14七輪(しちりん)で青銅を融かすことができる!・・・か?


「要は(炉は)七輪を作ればいいんですよ。」・・・・・ならばいっそのこと七輪でできないか?

そう考え実験してみました。

2003年3月9日

七輪購入。大工センターにて1025円(税込み)

2003年3月21日

普段、鋳込みは最低人数3人以上で行っているのですが、どうしても私一人で急ぎ鋳込みをしなければならなくなりました。ついでに2つほど新しい方法を試してみました。

七輪にブロワーのホースをつなぐために空き缶を使います。

 

角材を中に挿し周りを万力でつぶします。

 

きちんと入りました。

 

ブロワーのホースをガムテープでつなぎます。

 

全景

 

 

コークスは大変いい色で燃えています。青銅も融けてきます。
「できる!」

写真を撮りましたがあっという間にコークスは燃え尽き温度が急速に冷えていきました。「だめだ・・・。」

 

2回目、紙の点火、木片の点火、コークスの点火からやり直し。しかしうまくいかず。

坩堝をあらかじめ埋めておくとコークスはあっという間に燃え尽きます。温度も上がりません。
「だめだ・・・。」

 

3回目、七輪にコークスをたっぷり入れ温度を上げ、坩堝はその上に乗せました。

 

温度が上がっていきます。どんどんと。
「できる!」

 

温度が上がっていきます。どんどんどんと。
「できる!」

しかしコークスはすごい勢いで減り、坩堝はどんどんと沈んでいきます。「だめか・・・?」

 

しかし坩堝は回りから熱せられ青銅の温度は上がっていきます。
「できる!」

風量が多すぎホースを半分ずらしてあります。また、ブロワーの空気取り入れ口もガムテープで少しふさぎました。

 

今回、木で鋳型を作り(無謀)鋳込んでみました。

 

やはり木型は燃えます。(当たり前。)この件はまたページを改めて書きます。

 

この日はこの3回の点火を含め、あと4作品。合計7回分のコークスの燃焼をしました。左の写真は炉(七輪)が冷えた後の写真です。
高熱で七輪の内側が融け、黒いガラスのようになっていました。
「だめか・・・?」

まとめ

「できる!」

これならば・・・・・、本サイトで目指している「学校や家庭で手軽にできる鋳造」に大きく一歩近づきました。

 

「だめか・・・?」

 

これから

 

その他

 


Apr.20,2003 新規作成

【鋳造体験記15】に続く。

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