蝋で原型のコピーを作る寒天で型を取りそれを鋳型にして、蝋を鋳込む

鋳造体験記15より抜粋


キーホルダーの型を寒天でとって、そこに蝋を流し込んでみました。これ自体はあまり役に立ちませんが、この後挑戦する「ロストワックス法」に応用できるかと思います。

2003年6月14日

用意する物:上から
  • 寒天(食品スーパーにて購入)
  • コップ(100円市)
  • キーホルダー(今回はできるだけ複雑な形の“アギト・シャイニングフォーム”を使用)
  • 割り箸
  • ビニ帯(と言うのでしょうか?以前は菊の支柱への誘引に、近頃は食品のビニール袋を閉じるのに使われています。)

 

キーホルダーから金具をはずします。

 

割り箸にキーホルダーをつけます。ビニ帯をキーホルダーの中で広げて、つけてあります。引っ張れば簡単に抜けます。
コップに入れるとこんな感じ。

 


今回使った寒天には「寒天1本8グラムに水500ccが標準です。」と書いてありました。しかし固めに作りたいと考え1本8グラムを水200ccでときました。
台所のガスコンロで加熱しながらといていきます。一回コップに入れてみると水分を蒸発させすぎたせいかコップの90%にしかなりませんでした。
そこで水分を追加。

 

コップに一杯入ることを確認します。下の鍋はあふれた場合の対策とこの後の流水での冷却にそなえてです。
割り箸につけたキーホルダーを入れます。
「アギト、あやうし!?」
キーホルダーが浮力で浮き上がってきてしまいました。
スプーンはそれをとめるための重しです。
「後の掃除が大変だなぁ。」と思いつつキーホルダーの中にも寒天を流し込みました。

 

流水で10分間冷やし、このあと冷蔵庫へ入れます。

1時間30分後確認するとほとんど固まっていました。

型の回収と蝋の流し込みは次の日のお楽しみ。

2003年6月14日午後8時50分

 

2003年6月15日 朝

プリンの様に左手の上にコップをパコッとするとあっさりと抜けました。

 

中のキーホルダーに傷を付けないように慎重にナイフで切り込みを入れます。
寒天は簡単にちぎれるので、実際にはキーホルダーにナイフはとどいていません。

再び型を合わせ、コップに入れます。

 

この穴に蝋を入れることになります。

 

屋外で(蝋のにおいが臭いので)、キャンプ用のバーナーとお玉を使って蝋を融かします。

蝋はスノーダンプに雪が張り付かないようにするための蝋ブロック。長野県信濃町(豪雪地帯)の金物店で買いました。

作業の時はビニール袋等燃えやすいものは離しておきましょう。   (^_^;

 

穴からあふれ気味に流し込みました。

蝋は液体から固体になる時にかなり縮みます。

下の青いプラスチックはポリバケツの蓋。
蝋がコップからもあふれこぼれた時の対策です。

 

十分冷えてから、左手の上でプリンの様にカポッ。

 

そっと寒天をはがし、作品を取り出します。

原型(キーホルダー)と見比べてご覧ください。結構忠実に再現されています。


まとめ

「良かったこと」

「残念だったこと」

これから

その他


Aug.14,2003 新規作成

【蝋で作る2】に続く。企画中です。

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