思えば今まで、このサイトは「鋳造ができる!」の題を掲げながら肝心の鋳込みの写真は極めて少なかったです。(全然なかった?!)
中学生生徒の指導と安全確保で忙しく「カメラを構えているどころではなかった。」と言う状態でした。
今回、信州大学教育学部生活科学教育講座の方たちと鋳込みをしたり、中学生生徒さんが自分のデジタルカメラを持ってきて撮影してくれたりで鋳込みの場面を載せることが出来るようになりました。ありがとうございました。
2004年1月17日
2004年2月7日
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坩堝の中が赤くなってきたら先ず錫を入れます。
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錫はすぐ液体になってしまいます。急いで銅を入れます。
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本職の鋳造業者の方に「亜鉛を加えると作品に粘りが出る」と伺いました。私は真鍮(銅と亜鉛の合金)の切れ端を入れています。 すぐに融解した金属の中に押し込んでやらないと空中に出た真鍮(亜鉛)が緑色の炎を出し激しく燃焼します。 以前、真鍮だけを坩堝に入れて融かそうと試みた時は融けた真鍮が数メートル上空に噴出し、坩堝にも穴が開いてしまうと言う事がありました。その原因はまだ勉強中です。 亜鉛を入れる時は経験ある人に相談し付き添っていただくか、今回は1グラム、次回は2グラム・・・・と実験経験を少しずつ積みながら行ってください。 写真のお玉の右の金属棒は使えなくなってしまった古い差し金です。坩堝の中に入れられた亜鉛をすかさず液体金属の中に押し込んでやろうと待ち構えています。 |
鋳込みの直前に「りん青銅」を米粒2〜3個分入れます。理由は「活性化させる」と聞きましたが、「液体金属の中の脱酸素」の役もあるそうです。これもお玉で入れます。
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右上に写っているのが私の手です。先端が平らなヤットコのような坩堝バサミでコークスの中から坩堝を引き出しています。 中央奥に写っているのがこれから鋳込み作業をしようという生徒の足と丸い坩堝バサミです。待ち構えています。 この作業をする前には必ず安全指導、安全確認「鋳造をやってみよう・・・でもその前に」を熟読してください。 経験者に付き添って指導していただくのが一番です。 |
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左の坩堝バサミは私が持っています。 右手前の丸い坩堝バサミ(生徒)に引き継ごうとしているところです。 真っ赤なコークスの中から引き出しました。 写真ではわかりませんが、坩堝の真下にはコークスがガラガラと崩れ侵入しています。 「箸うつし」はしていません。万が一私も生徒も坩堝バサミがはずれたとしても坩堝はストーーーンと落ちる事はありません。 「片手でつかむ」「はい」「両手を添える」「はい」「はなすぞぉ」「はい!!」・・・・(お互いブロワーのモーター音に負けじとどなりあっている)とお互い声を掛け合って引き継ぎます。 |
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生徒が鋳込んでいる姿です。 ヘルメット(手ぬぐい、帽子)、長袖長ズボン、皮手袋、靴・・・・をつけ、たとえ真夏でも肌の露出は極力少なく!! 写真の生徒は出来うる限りの「防御」をして鋳込みに臨んでくれました。さすがです。 写真であと直すところがあるとしたら、ゴーグル着用と化学繊維のウィンドブレーカーのズボンは脱ぐ事、でしょうか。 |
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鋳込みをしている生徒の左から見るとこのような状態です。 鋳込みをしている人の背後には立たない事!!鋳込んでいる人の逃げ場所を絶ってしまいます。また背後の人も危険にさらされます。 |
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鋳込みをしている人の対面からの写真。 この後、
で緊張を解きます。 |
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鋳込み直後。この後30分から45分自然冷却します。 |
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冷えてきました。 |
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今回は雪の上で砂型を割り、作品を取り出しました。 |
Apr.25,2004 新規作成
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