鋳造体験記その3(前半)
今回の鋳造にあたり 竹内合金さんには砲金の成分、鋳型、融けた金属に水分が入ったときの危険性・・・・・等々、沢山の事を教えていただきました。 K先生には図画工作用の粘土を分けていただきました。 感謝申し上げます。 |
鋳造体験記2に続き、今回(2001年4月)は
1,型として、ポリライトの代わりに木を使う。 |
2,感光樹脂板の代わりに厚紙を使う。 |
3,鋳型に鋳砂の代わりに工作用粘土を使う。 |
4,坩堝に黒鉛坩堝の代わりに100円ショップのステンレス製ペット用食器を使う。 |
5,亜鉛を加える。 |
・・・・・・という試みをしてみました。
以下その様子を書きたいと思います。
注:結果として、鋳型に粘土を使うことは水蒸気爆発の危険性がありました。このページをごらんになって同様の事を行う場合には最後まで読み、安全対策には十分留意して下さい。 |
Caution!! :There is a Danger of "Steam Explosion",if you use wet clay mold.Molten metal may be scatter by steam. |
1,木を糸鋸で切り型の台を作ります。
(fig.19)
2,模様は厚紙をカッターナイフで切り、木の台と同じ大きさの厚紙にゴム系のボンドで貼りました。
(fig.20)
(fig.21)
(fig.22)
(fig.23)
3,鋳砂の代わりに工作用の粘土を使います。
まず鋳型から型を取り出しやすいように、あらかじめ木ねじを付ける穴をあけておきます。
(fig.24)
粘土を被せていきます。模様がつくように、玄翁で叩いたり
(fig.25)
(fig.26)
木枠に入れて、更に木槌で叩いたりしました。
(fig.27)
(fig.28)
(fig.29)
木ねじを付け木型を鋳型から抜きます。・・・・失敗。
水性(というのでしょうか)の工作粘土に厚紙の模様がふやけ、張り付き、木型はうまく抜けませんでした。
(fig.30)
(fig.31)
剥離材(?)が必要です。手近にあった「黒板のチョークの粉」をふりかけてやり直し。
(fig.32)
(fig.33)
木槌の力も更にこもり・・・・・
(fig.34)
(fig.35)
今度は成功です。くっきりと型がとれました。
(fig.36)
(fig.37)
4,青銅の端材(鋳造体験記2:青銅鏡、バックル)を「100円ペット用食器」に入れてガスバーナーで融かします。
5,途中、金属の粘りを出すため亜鉛を加えました。(竹内合金さんに教えていただきました)
しかし、加熱方法がコークスでなくバーナーを使い、ステンレス容器の放熱が良すぎたせいか温度はなかなか上昇しません。
また、加熱をやめると、容器は急速に冷めていきます。そのときステンレス容器の内側に融けた金属が張り付いていると「熱膨張率」の違いから「ペキッ!」と音を立てて剥がれ飛んでくる事があります。くれぐれも顔を近づけないように注意!
(fig.38)
バーナーの角度を少し変えただけですぐ冷めてしまいます。1回目の流し込みはものの見事に失敗。
(fig.39)
May.3,2001更新
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