鋳造体験記11感光樹脂板のデザインや水洗いの注意点
鋳造体験記10の青銅バックルを作るためクワガタのフィルムで感光樹脂板をもう一回焼き直しをしたのですが、大変でした。
ピューターの鋳造4の中でその改善策に気がついたのですが、青銅の鋳造にも言えることなのでこちらに載せます。
砂型から原型を抜くときが一つの山場です。
- 綺麗に抜くためには離型剤(銀の塗料)をたっぷり塗るといいです。
- そのためにはシンナーを含む離型剤に耐えられる原型でなくてはなりません。
- そのためには原型に極力粘着ボンドを使わなくてもいいデザインにすることです。
- 白いところ(原型で凸になるところ)が「島」にならないように
- 黒いところ(砂型の凸になるところ)が細い線にならないように
- 感光樹脂板の水洗いは完全にやらないこと
です。
そのためにデザインについて以下に望ましくない例と望ましい例を紹介します。
そこで
望ましい例 |
  
はうまくいきました。
- 白黒図柄を反転し(というより元に戻し)白を陸続きにしました。羽の部分も白をつなげました。これによってもし白い陸の部分が剥がれても脱落はしません。
- 切り絵に挑戦しました。これによって黒と透明のコントラストがよりクッキリになります。
- 切り絵にしたことによって自ずから「細い黒い線」を描かなくなります。
- 水洗いをするとき完全に洗い落としませんでした。少し乳白色に溶けたものを残しました。

これによって水分が浸入して黄色い部品が脱落する可能性が低くなります。
- 乾燥用にヘアードライヤーはほしいです。今回は強い太陽光があったので後感光も兼ねてそれで乾燥をしたのですが、ティッシュや布で拭くとその繊維が原型を汚します。
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Oct.12,2002更新
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