鋳造で手軽にペンダントやネクタイピンが作れます。
手軽にできるといいましても・・・・・くれぐれも安全に気をつけて下さい。 |
鋳造に水は厳禁です。坩堝に入った水は1800倍の体積に膨らみ周囲に融解金属をまき散らします。 火を使います。火災、やけどに気をつけて下さい。 |
基本的には天ぷらの注意をそのまま取り入れるといいです。あと換気を!! |
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授業では青銅の鋳造を扱っています。しかしその工程は結構手間がかかります。 青銅の融解温度が800度近くのためコークスと黒鉛坩堝で融かします。左の写真の炉は3人がかりでなければ運べません。更に作業は準備片づけも含めて最低2時間、経済性を考えると半日はかかります。 より手軽に、より安価にできないかと考えていたらピューターという金属に出会いました。 錫:91〜93% アンチモン:5〜7% 銅:1〜2%
人類がはじめて使いこなした金属は青銅、そして暫くして、人類がはじめて装身具に使った金属がピューターだそうです。 |
用意するもの
用途 | 準備品 | 備考、入手方法 |
原型 | 複製したい(あはは・・・って笑いごとではないが) ペンダント |
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鋳型 | 土粘土 | 100円ショップで購入 |
鋳型の乾燥 | 電気炉 | (これが一般家庭ではおいてない。中古電気オーブンや古いフライパンを研究中) |
鋳型の組立 | ドリル、Gクランプ(日曜大工用品) | |
融解 | カセットコンロまたはキャンプ用ガスバーナー | |
坩堝(るつぼ) | ステンレスカップ | 100円ショップ |
金属材料 | ピューター | インターネットで業者さんを探し、郵送していただきました。 100グラム330円+消費税+送料 で入手できました。 |
鋳込みの時の用具 | 軍手、割り箸、ペンチ、ステンレス製ジョウゴ | 100円ショップ |
金具 | ネクタイピンの金具 | 100円ショップでネクタイピンを売っています。それをヤスリで削ります |
成形、組立 | 弓鋸(金工ノコギリ)、ヤスリ、瞬間接着剤 | 100円ショップ |
2002年9月27日
型をとる
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民芸品店から購入したペンダントです。 密教の仏具をかたどったものだそうです。 |
左のペンダントを土粘土に埋めます。 |
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粘土から原型(ペンダント)を抜くときに剥がれやすいように剥離材をつけます。今回は流しにあった手洗い石鹸を使いました。 古歯ブラシにヌルヌルの石鹸をつけて原型にこすりつけました。泡まみれのまま机に置いた粘土に上から原型を押しつけます。 更に手洗い石鹸をつけて泡まみれになった透明プラスチック板を上から押しつけ上面を平らにしました。 おかげで原型は粘土から簡単に剥がすことができます。 |
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今回粘土型はすぐ、電気炉で乾燥させました。 水蒸気が盛んに覗き窓から出てきました。 以前「ファンヒーターの前に1日中」とか「自然乾燥1週間」とか「炎天下の車中に2日間」とかいろいろ試みたのですが鋳込みの時にどうしても水蒸気がでてしまうのです。(乾燥が不十分) 以前、趣味で購入した(うん万円しました。我ながら何というものを持っているやら・・・・)石膏焼成用電気炉が一番便利でした。 |
型を組み立てる
2002年9月30日
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今回はピューターの熔解温度が低いと言うことで鋳型の上型に木片を使いました。 木片に原型を置きペンで形をとり、ドリルで穴を開けます。中央に湯口を9mmと12mmで二段に開けました。 湯口には100円市で買ってきたステンレス漏斗(じょうご)が入るようにしました。 周辺や端に空気の逃げ道や「あがり」を3mmで開けました。 Gクランプで上型、粘土鋳型、下の板の三つをはさみ、それを万力に固定しました。 |
鋳込む
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炉のかわり・・・キャンプ用のガスバーナー、と 坩堝(るつぼ)のかわり・・・計量カップやお玉 です。 |
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ピューターを融かします。 240度で完全に融けきり、鋳造温度は280度が最適だそうです。 割り箸の先がうすく茶色に焦げるくらいが目安です。 |
100円市で買った漏斗(じょうご)をペンチで湯口の所に支え(穴を大きく開けたため自立しましたが念のため支えました)そこに鋳込みます。
液体になったピューターは青銅よりもトロトロで(流動性がよく)、あっさりと粘土の本体鋳型と木の蓋鋳型のあいだからもれてしまいました。
やはり |
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成形・組立
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型からはずして、 | 余計な部分を切って削ってできあがり。 |
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2002,10,3 裏にネクタイピンの金具をつけました。(瞬間接着剤使用) それにしても、ピューターを融かす手間は青銅のそれに比べて驚くほど楽でした。 昔のピューターは鉛も含んでいたそうです。しかし健康安全面を考え現在はアンチモンに代わったそうです。しかしアンチモンはアイシャドー(虫よけつまり殺虫剤)にも使われていたとか。(本当かな??確認したいと思います。) |
追伸‥‥‥
二千年、五千年後この作品はどうなるのでしょうか?
条件がそろえば五千年後も存在しているはず。その可能性は充分あります。
その時、その時代の人は何を思うだろう。
‥‥‥そんなことを考えると、とても楽しいです。
Feb.1,2003初回製作
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